実際のところはどうなんだろう

 前回の投稿で書いた、コロナウイルスについてのアジア人に対する偏見や差別、

の話であるが、よく「私はそんな目にはあってないけど、知り合いの話では…」という、

聞いた話であることが多く、実際に私がそういう被害に遭いました、

という記事をあまり見ないので、実際のところどうなんでしょうか。

 

 この間、日本にいる私の母も心配して、

「マスクして帽子かぶってアジア人とわからんようにしときや。」

とアドバイスをくれたが、その恰好のほうが怪しいですがな…。

 

 かく言う私も、自分はそんな目にはあってないけど、という立場で、

 今週はカーニバル休暇ということで、幼稚園が休みであるので、

昨日は子供二人を連れてスーパーに買い物に行った。

そのスーパーには小さいながらも子供が遊べるスペースがあって、

何人か他にも子供たちが遊んでいた。

なんだか私のほうがびくびくしていたのだけれども、

一緒にいた大人たちは私の娘を見てニコニコしてくれたし、

レジのおばちゃんもフレンドリーだった。

 子供の存在が助けてくれたのかもしれないし、

ベルギーは今のところまだ感染者が一人ということで、みんな冷静、もしくは

危機感がまだない、そしてこんな観光客が来ない小さな町では私も地元民として

見られている、ということだろうか。

 でもイタリアで急激に感染者が増えているし、その周辺国でも感染者が

出始めたし、フランスでも死者が出たことで、また状況が変わるかもしれない。

 自己防衛という意味では、 やっぱり警戒心を持たれてしまうのは

少々仕方ないかもしれないし、それとウイルスを言い訳とした嫌がらせ行為とは

別にしなければならないと思う。


 差別、の問題はデリケートな話題だし、いろんな考え方の人がいるので、

その事に関して自分の意見を述べるのは非常に難しいというか勇気のいることである。


 ただ、私自身の経験から、
ベルギーの小さな町に住むことになり、良識のある人がほとんどであるが、
人々も閉鎖的だったり、若い学生はからかってくることもあったり、

嫌な思いをしたこともある。

一時期、出掛けるときはうつむき加減になっていた。

 でもこの記事を読んで、顔を上げて堂々としていよう、と思えたのである。


この記事に関しても賛否両論あるみたいで、賛否について討論する気はないのだが、

少なくとも私の気持ちはなんだかスッキリとしたのである。