スパゲティーナポリタン

 年末年始は、夫の実家で過ごすことになっており、今回も行ってきた。

義母はまだ勤め人であるため、昼食は車でちょっと行ったところのスーパーの

中にある、パン屋に併設されたレストランでよく食べる。

 義父が、今週のメニューの書かれたチラシを見せてくれると、

その日はスパゲティーナポリタンであった。

私は、それならば白い服はいけないよね、と夫に話しながら服装に気を使い、

楽しみに行って出されたものは、私の想像するナポリタンではなかった。

 それは、トマトソースにツナと黒オリーブが入った、ついでにけっこう茹ですぎの

スパゲティーであった。

 決して不味くはなかったし、白ではない服を着て行ったのは間違いではなかったが、

日本人にとってのナポリタンとは違うものだったので、ややがっかりしたし、

いささかびっくりした。

 ネットで調べてみると、いろいろ歴史が書いてあったが、結局のところ、

スパゲティーナポリタンは日本で独自にアレンジされてできたものらしい。

 自分たちの家に帰ってきた週に、早速日本のスパゲティーナポリタンを作った。

夫は本来のスパゲティーナポリタンがどんなものかわからないから、と

おいしければそれでいいようであった。

 写真は本文の内容とは関係がなく、寒波の襲ったフランス、アルザス地方を車で走っている途中の景色。