お米の調達(配送サービスの話)
年が明けてから、お米がなかったので、いつもはブリュッセルで買ったり、オランダのマーストリヒトの中華系スーパーで買ったりするが、今回初めてドイツのデュッセルドルフにある日本食材店にオンラインで注文した。ベルギーまでの送料が12ユーロだったので、行くより安いということで決めた。 配送はDPDという会社がしてくれるということだが、一度利用したときに、不在の場合は、町の一角にあるブティックが受け取り場所となっていることを知っていた。
問題は、うちのインターホンが故障中であるということだ。数か月故障中のままであり、家にいても不在扱いになってしまう。前回別件でもそのためにそのブティックに受け取りに行ったのであった。その話も長くなるのであるが、不在票にはそのブティックの名前だけ書いてあり、翌日朝取りにいくと、ない、とのこと。受け取り物は夫の修理した携帯電話であったので、夫に連絡し、夫がDPDに電話すると11時から12時の間にそのブティックに届くとのことであった。郵便局の場合は、翌日の11時以降に郵便局の営業時間内に取りにくるようにと書いてあるので、まだ親切であるが、そんなふうにしてほしいものである。結局ふたたびブティックに足を運んで、受け取りに成功した。ちなみにブティックの店員のマダムはいい人であったが、失礼ながらブティック自体はもはや集配所として主に機能しているように見えた。
話は少しそれたが、今回注文したものが米9kg、しょうゆ、中濃ソース、切り餅、味付のり、柿の種であったので、それが不在扱いになり、受け取りに行かないといけないとなると、少々重すぎる。(基本移動手段は徒歩なので。)これは絶対に逃すまいと、配送が予想される日に、道路側の窓からそわそわと幾たびも様子をうかがっていた。そして、もっと早く思いつくべきであったが、インターホンのボタンに「defect(故障中)」と貼っておいた。もし常識のある人であれば、窓をノックしたりしてくれるかもしれない、と淡い期待を抱いていると、今回はラッキーなことに、テラスにまわって窓をノックしてくれたではないか。(ちなみにうちは建物の1階)満面の笑顔で出迎えたが、DPDのおじさんは、笑顔の一つも返さず、サインだけを求め、さっさと去っていった。ノックしてくれただけありがたいと思わなくてはならない。スマイルまで求めるのはやりすぎである、と自分に言い聞かせ、受け取った箱を見ると、箱の側面の1辺がスパッと破れている。注文したときに、エコの国ドイツだからか、梱包にリサイクルの箱を使うかどうかが選択できたが、使わない、と選択したのに、新品の箱で配送中にこうなったのか、リサイクルの箱を使われたのか、それは知る由もない。とりあえず、中身を確認したところ、全部もれずに入っていたので万歳と思わなければならない。
日本の配送サービスは時間指定配達など、親切すぎて、ドライバーが大変だとヤフーニュースで見たが、こちらはトラッキング番号で追跡しても、例えば、8時から17時までの間に着きます。って範囲広すぎるやろ。とつっこむ次第である。サービスの行き過ぎも、働く方にとってはよくないかもしれないし、その親切を悪いように利用する客もいるであろう。でもやっぱり日本のサービスはきめ細やかで、素晴らしいし、私はいつも一時帰国の際などは気持ちがよくて、感謝の気持ちでいっぱいになるのである。
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