習慣と感覚の違い(保育園での話)

 私のベルギーでの交友関係はまったく広くないが、

私の知る限り、ベルギーの人々は家の中でも土足で過ごすのが普通なようだ。

フランスでも、脱いだり脱がなかったり、脱いだとしても、

土足エリアと土足禁止エリアの境界があいまいだったりする。

 幸い、私の夫は靴は玄関で脱ぐ人なので、よかったのであるが、

たまに、暖房装置の点検や、用事で大家さんが来たりすると、

当たり前のように土足で上がられるので、

その後掃除しなければならない。

夫と赤ちゃんのいる家庭はどうしているのだろうと、話していた。

 

 そういう習慣と感覚の違いは保育園でも体験する。

園児は、各自上着をかけたり、かばんを置いたり、靴を置く場所が

割り当てられるのであるが、

迎えに行ったときに驚くのが、靴を置く場所におしゃぶりがおいてあったり、

プレゼントのお菓子がおいてあったりすることだ。

 最近、迎えに行った夫によると、彼に持たせたリュックの中に

外履き用の靴が入っていたそうだ。

リュックの中にはタッパー容器に入れたフルーツと水が入っていたのに、

そこに靴を入れるのはやめていただきたい。

 

 土足云々の話ではないが、

数か月前のある日は、迎えに行くと、見慣れないおしゃぶりをしていて、

先生にこれは彼のではない、と言うと、笑顔で

保育園で持っている予備のものよと答えられた。あ、そうでしたか~。

っていやいや、

まさか他の園児と共有ってことはあるまいな。

あっけにとられて、聞けなかった。。。

もし消毒してたとしても、他人とおしゃぶりの共有はいやだ。

 

 しかし、なんだかんだあっても、登園最終日は、

まだあまり別れの意味のわからない息子に代わって

少しさみしい気持ちになったのであった。