身近にある
ここ最近、呑気なブログを書いて
おりましたが、
実は、夫の祖父がコロナウイルスに感染して、亡くなりました。
フランスの老人ホームで暮らしていた
おじいちゃんは、体調を崩し、病院に
運ばれた。
最初はコロナではないだろう、と言われて
いたが、
検査の結果、陽性であり、他の細菌感染も
あって、
それから1週間弱で帰らぬ人となった。
もちろん義父母は会いに行けず、一人で
旅立たないといけなかったおじいちゃんを
思うといたたまれない。
どれだけ苦しかったのか、想像することしか
できない。
お葬式は許可されたが、最小限の人数
(義父母と夫の叔母夫婦、葬儀屋の人、
神父さんの計6人)と時間(5分くらい)
で行われたそうだ。
義母は4人姉妹だが、その内の二人は
彼女たちの父を見送ることはできなかった。
もちろん私たち家族もおじいちゃんを
見送ることはできなかった。
おじいちゃんは90歳を越えていたし、
だいぶ弱ってきていたとはいえ、
まさかコロナウイルスのせいで亡くなって
しまうとは、誰も思っていなかったと思う。
目に見えないウイルスの恐怖は身近にある
のだと、いつも穏やかだったおじいちゃんは
教えてくれたのだ。
こちらでは、散歩に出掛けると、
途中、若い男性が家の前で、
車で来たガールフレンドを出迎え、
挨拶のキス。という場面に出くわし、
ティーンエイジャーの女の子3人組が
連れだって歩いている。
隣人は来客を迎えている。
同じアパートの住人は頻繁にどこかに
出掛けている。
私たちは、自分自身か、自分の身近な人が
苦しい思いをするまで、理解できないの
だろう。
ただただ、おじいちゃんが天国で
おばあちゃんに会って笑っていることを
願う。
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