みんな優しい~(涙)
(前回の続きです。ちょっと長文になってしまいました。)
1時間遅れで友人と再会することができ、
ぶらぶら街歩きする。
真っ赤な市庁舎を見て、
もうお昼だったので、どこで食べるかという話になり、その近くにあった
Coop Restaurantに行くことになった。
スイスの2大スーパー、MigrosとCoop。
私たちにとってはなつかしすぎる。
お昼を済ませて、ライン川まで歩き、
橋(Mittlere Brücke)を渡って対岸まで行った。
次に、大聖堂を見ようと、川沿いを少し歩いて、
川を横断する小舟(Münster-Fähre)が運営されているので、
それに乗った。
川を横断するくらいはいいけど、それ以上の時間乗ったら絶対酔う感じの小舟だった。
川では泳いで下っている(荷物は背負っている)人達もいて、なかなか面白かった。
ベルンのアーレ川は泳いだことがあるが、
ライン川はどうかなあ。
大聖堂を軽く見学し、
娘のオムツも替えたかったので、もう一度Coopに戻る途中で事件は起きた。
息子は突然痛いとわめきだし、何かに刺されたというので、Tシャツをめくると、
脇腹に針のようなものが刺さっている。
ミツバチの針と夫が言ったと思うが、
私は一瞬なにが起こったのか、わけわからず、「これ抜いていいの?」と聞き、
友人が「抜いていい」というので、
ティッシュでつまんで、とにかく針を抜いた。
その時ちょうど私たちのいた側のお店から出てきた
女性が、フランス語で(たぶん私達の会話からフランス語を話してくれたのだと思う。)
「これ使って。子供用のよ。」と虫刺され用のロールオンタイプのスティックを
差し出してくれた。それを塗らさせてもらって、返そうとしたら、
「全然たいしたものじゃないからとっておいて。この先に薬局もあるわ。」
と言って、去っていった。
そして、隣の店にいたガードマンの男性は、
「アイスで冷やしたらいいよ。」と向かいのスーパー(それは別のCoopだったと思う)
を指差し、
夫は息子を連れて地下の食料品売り場へ行った。
私はアイス=氷と思って、氷をわけてもらうのかと思って、
友人とちょっと待っていたけど、様子を見に
追いかけていくと、
アイスクリーム売り場でカップ入りのアイスで刺されたところを冷していた。
私は間抜けな母親であった。
(ちなみに夫はドイツ語も話せる。)
そこでも、別の女性が
息子を心配してくれていて、
私に、「私も男の子が二人いてわかるのよ。」と言ってくれた。(英語で)
その女性も、この先ちょっと行ったら薬局あるから、と教えてくれた。
スーパーのレジの男性も同情してくれ、
私達はその3.75スイスフランのアイスクリームを購入し、
その場にいたいろんな人に心配されながらスーパーを後にした。
日頃も怖がりで、ちょっとのケガでも大騒ぎするくらいだから、
今にも死にそうだと言わんばかりに泣き続ける息子。
薬局へ歩いていく途中、パニクる息子に道端でアイスクリームを売る
おじさんも声をかけてくれた。
あまりに大声だから道行く人みんなの注目を浴びた。
薬局に入って、最初は若いお姉さんだったけど、事情を夫が説明すると、
ベテランのしっかりした薬剤師さんを呼んできてくれて、
その薬剤師さんは「フランス語話しますか。」と聞き、
(夫が言うには彼女はフランス人らしかった。)
フランス語で、息子に、ゆっくり呼吸して、
大丈夫だから、と言って
落ち着かせてくれて、
患部を見て、こうなるのは普通ですぐ治るわ。と
保冷剤も貸してくれて、しばらくそこで冷やさせてもらった。
そして虫刺され用のジェルを出してくれた。(スイスプライス=高かった…。)
ほんとに勇敢な子ね。と言ってくれたりして、あめちゃんまでくれた。
ちなみに最近で、息子含め、3人刺されているらしい。
こんな街中でハチに刺されるなんてビックリした。
ほんとにいつ息子のTシャツの中に入り込んだのか。
私はハチに刺された経験もなかったので、もし一人だったら適切に対応できたか
わからない。
私は母親なのに、ほとんど役に立たず、息子を落ち着かせることもできず、
落ち込むわ、と同時にスイスの人々の親切さに感動した。
みなさんのおかげで、帰るころには
蚊に刺された程度の赤みとなり、
帰ってから、義父に見せたら、なんもないよ、
というぐらいであった。
1日の間にいろんなことが起こりすぎて、
いい日だったのか悪い日だったのかよくわからないけど、
この日のことはずっと忘れないと思う。
その翌日、赤みは残っているけど、息子はだいじょうぶそうです。
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