お雑煮を作る(里芋みたいな芋の話)

 海外にいると、やっぱり日本の食材は手に入れにくい。

それでも最近増えてきて、オランダ系のスーパーAlbert Heijnでは

サイズが 日本の2~3倍はあろうかというオクラが手に入ったり、

里芋が買えたりするようになった。 

 先日、ドイツの日本食材店から手に入れた切り餅を使って、

お雑煮を作ろうと思った。関西出身のため、お雑煮と言えば、

白みそを使ったものである。

 そういえば、この間、スーパーCarrefourで里芋を手に入れたし、

金時人参はないけど普通の人参で、丸餅でないのも目をつぶって、

大根もないけど、よしとして(かなり不完全)それでやってみようと張り切った。

 bioショップで買ったひょろひょろのこんぶを使ってだしをとり、人参を切って、

里芋の皮をむいて、というところで、えっ!

ぬるぬるしない!なんならシャキシャキしてる。

なんだこれは、とその里芋に見える未知の芋が入っていた袋を見直し、

フランス語の名前、Topinambourをネット検索すると、出てきたのは

「キクイモ」。

キクイモ?調べると、芋だけど、でんぷんが少なくて、イヌリンという

水様性食物繊維が豊富な天然インシュリンと呼ばれるヘルシーな野菜らしかった。

煮ても焼いても生でも食べられるらしい。

よくよく考えると、里芋の皮には毛があるが、この芋にはなく、

でもそれはAlbert Heijnに対抗してか、親切心からか(ないかこれは)

Carrefourが洗い除いてくれたのだと思っていた。

しょうがないので、それでお雑煮の調理を続行した。

食感が異なるため、私の理想とするお雑煮ではなかったのだが、

お餅が食べられたので、満足しよう。

翌日、人参と一緒にきんぴらにしてみると、これまたびっくり、

ごぼうとよく似た食感だった。

ごぼうはこちらでは私は手に入れたことがなく、根セロリを

代用したりしていたのだが、これからはこれを使おうと思った。

勘違いからではあったが、よい発見だった。

左がそのキクイモ。右が後日買った里芋。