フランスで歯医者に行くの巻(前編)

 海外にいると、日本にいる時より診療所や歯医者を探すハードルが高くなる。

 歯医者については、定期検診をするには、ここ2年ほどは

夫の実家に帰省する時に合わせ、義父母が通っている歯医者に予約をお願いし、

最近は、新年早々済ませたところだった。

 ところが、2月に入ってから、特に硬いものを食べたというわけでは

ないのであるが、詰め物が欠けたような感じで、

デンタルフロスを使っているときにも引っかかって、強くしたら、

歯茎を傷つけてしまったようで、しばらく痛みが取れなかった。

そして、何か食べるたびに詰まりやすくなってしまい、痛い。

しばらくは詰め物が欠けたと信じたくなかったので、

歯茎を傷つけただけと思い、3週間ほどその部分をかばいながら

食べるようにして様子を見ていたが、治らない。

仕方なく、住んでいる近くで歯医者を探すしかないと

ネットで探すものの、どこへ行っていいかもわからない。

一軒、3人の歯医者のいるホームページを見る限り先端技術を使ってそうな

ところに、電話してみた。どこに電話するにもそうなのだが、

いちいち、最初に「英語を話していただけますか。」と

聞かなければいけないのがまず面倒で、

そして、事情を説明し、予約を取りたいというと、

すぐには取れないから、週末にやってる緊急用の歯科の番号に

かけたら、その日に診てもらえると言われた。

私が、すぐでなくてもいいので、予約を取りたいと食い下がっても、

4月になるから、と言われ、結局あきらめた。

そして、休暇中に、フランスにくることもあり、

義母にお願いして予約を取ってもらったのだった。


後編につづく