困った隣人たちの話 最終回

 おかげさまで、めでたく(?)最終回を迎えることになった

このシリーズ、(これまでの話は、こちらこちらこちら


困った隣人たちは、ちゃんと9月末に引っ越していった。

現在、私たちはきれいな空気および静寂を楽しんでいる。


 ところが、すべてすんなりとは終わらないようで、

彼らはゴミを残していった。


 ゴミはこちらでは、3種類ほどに分別する。

1つは生ゴミ、

2つ目はその他のゴミ

3つ目は缶やペットボトルなどで、

生ゴミは緑のコンテナー、その他のゴミはグレーのコンテナー、

缶やペットボトルなどは指定のゴミ袋に入れて、

2週間おきに回収されることになっている。

(今週生ゴミだったら、来週はその他のゴミと缶、ペットボトル、

というふうに。)


 コンテナーは各家庭に配布されており、バーコードが

ついていて、回収車がそれを読み取り、回収の時に重さを量り、

重さで料金が決まる。

あらかじめある程度の料金をゴミ回収会社に振り込んでおき、

過不足がある場合は、後々調整することとなっている。


 彼らがこのアパートに住んでいる間、

一度、何袋もの缶やペットボトルが出されているのを見ただけで、

他の2つのコンテナーがゴミ回収日に表に出されているのを

見たことがなかったのだが、

引っ越して行った後、グレーのコンテナーにあふれんばかりに

ゴミが残ったままであった。

それは大家に言ってあったのかどうかは

わからないが、大家が代わりに回収日に表に出していた。


 しかしながら、彼らはコンテナーの登録や料金の支払い

をしていなかったようで、(だからゴミ出してるの見たことなかったんや)

回収されずに表に出っぱなしになっている。


 ちゃんとゴミ回収会社はわかってんねんな~、適当に回収してるんと

ちゃうねんな~と感心したが、

それにしても

立つ鳥跡を濁しまくりな、最後まで困った隣人たちであった。


 次の隣人はまともな人たちであることを願うばかりである。

大家、ちゃんと吟味してや~。